2016年11月13日

阿川佐和子の『聞く力』で、ちょっと上級インタ


こんにちは、jikuasiです。
本日ご紹介する一冊はこちら!


『ビートたけしのTVタックル』や、『サワコの朝』でおなじみのタレント、阿川佐和子さんのエッセイ。
150万部以上売り上げて、出版された2012年では年間ベストセラーを獲得しています。

聞く力―心をひらく35のヒント ((文春新書))

阿川 佐和子 文藝春秋 2012-01-20
売り上げランキング : 1717
by ヨメレバ


この方です。
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この可愛らしいルックスで還暦オーバーですよ!もはやバケモnいつまでもお綺麗ですよね。


この本を購入したのはまだわたしが新入社員だった頃。
営業という最もコミュニケーションが重視される職種にもかかわらず、「あわわ…。もごもご」くらいしか喋れなかった当時のわたし。教育係の上司から、あろうことか年末年始の休み期間中の宿題として渡されたのがこの本でした。なんでお正月に。
ゆっくり雅楽の「ぴぁーーーーーーーぷぉーーーーー」という音色に心と耳を落ち着かせたいというときなのに。

著者の阿川さんはインタビューや対談といった仕事が多く、その経験で得た知識を、失敗も交えながら赤裸々に綴っています。
”スキルやノウハウを伝授する”というよりは、”上手にインタビューをしようと考えて取り組んだ過去の成功談と失敗談”という本です。
その中から数点をご紹介。

オウム返し質問活用法
この「オウム返し質問」は、概して驚いたときに使いますが、その言葉を再度ピックアップして叫ぶことによって発した語り手自身の心を喚起させる効果があるのでしょうか、「オウム返し」の次につながる答えは、その言葉をさらにかみ砕いた話になることが多いですね。


人の話を聞くときは、
「なるほど、すごいですね」と、
「それってどういうことですか」
の二つだけを使えばよいという言葉があります。
オウム返し質問は、例えば相手が「実は怖がりなものでして…」と言えばこちらは「怖がり?」と同じ言葉を繰り返します。
それはつまり、「それって具体的にどういうこと?」という質問をすることになるんです。そうすれば相手は別の言葉を使って、より分かりやすく伝えてくれるでしょう。

さらにはより話を深堀り出来るのでその話題について盛り上がれるし、掘り下げるということは話題が横へと拡げていける材料を聞き出すことになります。


相手のテンポを大事にする
私も仕事柄たくさんの人に会うことが多いのですが、とりわけ多いのが採用面接です。
色々と質問をしていくのですが、なるべく相手のテンポに合わせるようにしています。テンポと一口に言っても、言葉を発するスピードや、間合いの取り方、考えてから声に発するまでの時間、等々。

硬めの雰囲気の人にはしっかりとした敬語で、じゃっかん崩しながらフランクに。自分より年下の人には若者言葉を使って、なるべく相手のフィールドに入ることを心がけています。
そのようにして、相手に喋りやすい人だなと思ってもらえるような工夫をしていきます。


コミュニケーションの基本は「聞くこと」


結局、人とのコミュニケーションは、うまく話すことよりも、聞くことじゃないかと常々感じます。
こちらがいくら色んなおもしろい話や、良い情報を話そうとしても、相手がこちらを信頼していなければ、話は伝わりません。まずはインタビュアーとなって、相手の話を聞くよう心がけていれば、自然と相手は自分に信頼を寄せてくれるでしょう。

サブタイトルに「心をひらく35のヒント」と書かれています。
「聞く力」というのはつまり、相手から話を引き出す→相手が話したくなるよう信頼してもらう
→心をひらくということです。


わたしも交友関係を思い出したとき、とても良くしゃべる、マシンガントークの人より、
わたしの話を、横槍をいれずしっかりと聞いてくれる人に、すごく好意を感じます。

盛り上がりすぎてこちらが多く話していときは、「いかんいかん。」と一旦落ち着けて、相手に質問をして話をしっかり聞くように心がけてみようと思います。

そのときはくれぐれも、話を聞きながら「次はあのことを話そうかな…」などと考えずに、ただただ相手の話にぐーっと意識を集中させて聞いてください。
それに関してはこちらの本に書いてます。考えない練習

考えない練習 (小学館文庫)

小池 龍之介 小学館 2012-03-06
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こちらも合わせてどうぞ。コミュニケーションの教科書『こうすれば必ず人は動く』D・カーネギー
こうすれば必ず人は動く(文庫)

デール カーネギー きこ書房 2015-07-18
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調べてみると著者の阿川佐和子さん、著作めっちゃ多い!50以上あります!
壮大なアウトプット力ですね。見習います。。

『聞く力』の続編も出ていますので、こちらもどうぞ。

叱られる力 聞く力 2 (文春新書)

阿川 佐和子 文藝春秋 2014-06-20
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posted by jikuasi at 12:00| Comment(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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