2017年02月24日

キンコン西野オススメ!『藤原和博の必ず食える

こんにちは、jikuasi(@jikuasi)です。

本日ご紹介する一冊はこちら!





”【キングコング西野亮廣さん激賞!「バチクソに面白いから、絶対に読んだほうがいい!」
【驚異のロングセラー!最近1ヶ月だけでも1万部の大増刷!売れています!】

リクルートの営業+和田中の校長として30年間、見てきた結論!
「100人に1人」なら、無理しなくても、誰でもなれるし、食べていける!

特別な才能はいらない。たった7つの条件をクリアするだけ。
4つのタイプ【価値観×志向】別に、7つの条件を徹底解説!

あなたはどのタイプで「100人に1人」をめざす? ”amazonより引用


この本の3行まとめ!

①100人に1人×100人に1人で、1万人に1人の人間になれ!
②なにはともあれ本を読め!
③思考タイプ別 1万人に1人を目指す方法!



著者紹介 藤原和博

お恥ずかしながら、この藤原和博さん、最近まで全然知らなかったんです。
ご縁があるのに。

大手出版、広告会社のリクルートの出身。管理職やヨーロッパ駐在も経験したのち、「フェロー」という客員社員のポストを作り出して、就任します。
2003年からは、杉並区立和田中学校の校長に。
都内で初めて民間出身の方が義務教育現場のトップになるということで、話題を集めました。

その後2008年からは、大阪の橋本府知事の特別顧問に就任したり、
2014年から佐賀県武雄市の特別顧問にも就任。

そして2016年からはなんと奈良に移住。
奈良市立一条高校の校長として教育の道をぐんぐん突き走っています。

これ、わたしの母校なんです。

こんな人が来てるなんて知らなかったー。。。


母校にはいまでもたまに行くので、今度会いに行こうと思います。


ちなみに、先日紹介したカフェ「野狐庵」からも目と鼻の先です。笑

関連記事:【奈良】カフェ「くるみの木」よりも「野狐庵」が圧倒的に高コスパでオススメ!






①100人に1人×100人に1人で、1万人に1人の人間になれ!

これが藤原さんが著書を通して一貫して述べている主張です。


たとえば、今からあなたがオリンピックで金メダルを取りたいとする。

チャレンジしますか?


しますと答えた人、すばらしい。

でも、きっと無理です。


ひとつの競技で金メダルを取るということは、単純に世界の人口で考えても60億分の1になるということ。

ここまで辿りつくには相当な時間を要するはず。
だから、今から取り掛かるのはちょっと得策じゃない。



でもね、60億分の1は難しいけど、100分の1くらいなら誰でも目指せるよ

ってことをこの本は教えてくれます。

100分の1の人になるには、1万時間を費やせばだれでも到達できる、と考えます。

たとえば、ある分野で毎日3時間を費やしたとして、365日で約1000時間。
これを10年やれば1万時間です。


10年というと「えー。。」と感じますが、
どんどん健康寿命が延びている時代。


あと40年と生きる考えたら、今からでもあと4つの分野で100人に1人にはなれる計算ですよ!


藤原さんは、営業×教育というふたつの才能を掛け合わせてレアな存在にのぼりつめているわけです。


わたしがコンサルを受けたブロガーのりゅうじんさんも、
プロブロガー×海外在住×サラリーマンという強みをかけあわせてます。

キングコングの西野さんも、芸人×絵本作家ですよね。


これね、芸人×絵本作家となってますが、ふたつを最強に極めようと思っちゃだめです。

明石屋さんま×やなせたかし とかね。

いや無理やから!これはさすがに厳しい。

だから、ひとつひとつは100人に1人程度で大丈夫なんですよ。
掛け合わせたら1万人に1人の人になれるから。



②なにはともあれ本を読め!

藤原さんは、100分の1になる為の前提条件として、
1,パチンコをしない (頭を使う余地がほぼない)
2,日常的にケータイゲームをしない (メディアに躍らされている)


そして、
3,月に1冊以上本を読む

と掲げてます。


ここでは読書の大事さを、声を大にして主張。(いいぞもっとやれ)


普段、本を読まない人は一次情報、つまり自分の限られた特殊な体験しか話すことができません。「自分は○○した」「自分は○○という話を聞いた」ということばかりです。



ほんこれ。

普段色んな人と話していて、
「あ、コイツ本読んでないな」っていうのが分かるようになってきましたもん。


で、そういう本を読まない人は決まって、学習意欲がない。

何か新しいモノや情報に触れても「へぇーそうなんだ」というのみ。

もっとひどいのが、「私知りませんから」っていって開き直る奴。


いや、これをきっかけに学べよ。。
なんか、恥ずかしくないんかなって思っちゃいます。

話は逸れましたが、藤原さんは他にも読書関連の本も出されているほどの読書芸人です。(←おい)




③思考タイプ別 1万人に1人を目指す方法!

で、ここからは先ほどの前提をもとに、各個人のマインドを以下のフローチャートに照らし合わせて、それぞれにあった方法で100分の1になるためのアドバイスが書かれてます。

image.jpeg

A 経済的価値×権力志向(社長タイプ)

このAタイプの人にとって心がけることは、
会社で作業をするのではなく、仕事をする人になれ!ということ。

会社でやることにも種類があって、

人から与えられるのが「作業」
自分からするのが「仕事」


ただ与えられたことをやっているだけではたんなる作業に留まるので、そこからの成長は望めません、

常にバックにある、全体像をイメージしながらやる。

「車のミラーを作れ」と言われたら、何も考えず黙々とミラーを作るのではんなく、
コレはどういう車になるんだろう、今後はどんなデザインが売れるのだろう、

といったことを考えながらやるか、やらないかでは雲泥の差です。
これが経営者目線になるということです。


他にもAタイプで大事なのが、交渉、プレゼンです。

そこで使うテクニックが、「たとえ話」

新しいサービスXを説明するときに、1から説明しても、聞き手はイメージが湧かないんですよね。

相手の頭の中に、AとBとCの要素があるとすれば、それらを用いてXを説明する。



例で言うと、みなさん、
「セパタクロー」って知ってますか?



「これはチーム対抗で、ネットを挟んで向かい合って、足でボールが床に着かないようにして、得点を競い合うスポーツです。」


???


ですよね。


これを、

バレーボールの、サッカーのように足を使ってやるバージョンです。

って言ったらどうでしょう。ばっちり伝わりますよね!?


これはみなさんの頭の中に既に「バレーボール」と「サッカー」という要素があったからなんです。

なにか新しいものをプレゼン、説明するときは、常に相手の頭の中にある言葉を使って説明してあげる癖を身につけましょう。


B 経済的価値×プロ志向 (自営業タイプ)

コレはフリーランスの人も当てはまりますね。

このタイプで大切なのは、社内自営業になれ!

つまり、自分が自分を雇用しているという意識を持ちましょうよということ。

いわば自分の上司は世間です。

世間から常に見られていると感じれば、サボることも少なくなるんじゃないでしょうか。


また、ここでも読書の重要性を唱える藤原さん。

本好きだなーこの人。


本を読むとは、著者の世界を体験すること。

読書体験は、頭の中に教養のデータベースを築くということ。
物事をより深く考えられるようになる。

たとえば、私の本を読むということは、私の視点から世の中を見るということ。「藤原ロールプレイ」をしているようなものです。  こうした視点の転換をいかに数多くできるか。もし800万通りの視点を獲得できれば、八百万神、つまり神様の視点でこの世界を眺めることができるともいえます。



(せんせい、800万の本を読む為には何時間必要ですか…)



C 経済以外の価値×権力志向(公務員タイプ)

このタイプの人に重要なのは、「組織に必要とされる最低限のスキルを身に付けられるか、です。

たとえば会社員で、自分がいい顧客をつかんでいて、自分が辞めてその顧客との取引もなくなるとして、大きな損失を与えることになれば、会社はあなたを辞めさせるという選択はなくなります。

ここで大事なのは、顧客があなたの会社と取引をしているのではなく、
あたなと取引をしている状態に持ってきているということ。

そのためには、誰にも負けない自分の専門分野をつくりましょう。

なにも特別なことじゃなくても、極端に言えばお茶汲みのプロだっていいのです。
大切なのは、組織に
「あなたがいなくなったら困る!」

と思わせることです。


D 経済以外の価値×プロ志向(研究者タイプ)


経済的基盤は結婚相手に助けてもらえ!

Dタイプの人は兎にも角にもこれ。
お金です。

Dタイプで1%を目指すには、「一生を捧げてもいいと思うほど好きなものがある」ことが大前提です。

それさえあれば何も要らない。
要はオタクですね。


「ご飯さえあればあとはお箸しかいらない!」みたいな。(←違う)

たとえばあなたが「ブログが好きで好きで、一生かけてやっても絶対に飽きない!」


としましょう。

素晴らしいですよね。

でも、あまりにも好き過ぎて、他の仕事にはつかない。

そしてブログがなかなかお金を生んでくれない。
どうしましょう。

ってなったら、どうするか。


結婚相手に養ってもらいましょうや。(ありがたやぁ~)

ということだそうです。


で、その結婚相手を見つけるポイントは、共通の価値観を持つ相手をつかまえること。

つまり、めっちゃブログ好きの子と結婚しちゃえばいいんです!


なるほどね。

趣味が同じなら、生活が多少苦しくても楽しく頑張っていけそうです。

それに今なら共通の趣味を持つ相手なんてネットからいくらでも見つけられますしね♪





いかがでしたでしょうか!
ちょっとおもしろそうじゃないですか!?

こんな人が母校の校長先生だなんて、とても光栄に思います。

ぜひ、手に取ってみてください!


よーい、どくしょっ!



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2017年02月10日

アドラー本『嫌われる勇気』感想・まとめ 

【リライト 2017.2.9】 【初稿 2016.11.21】

こんにちは、jikuasi(@jikuasi)です。

本日ご紹介する一冊はこちら!




”「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない――
【対人関係の悩み、人生の悩みを100%消し去る〝勇気〟の対話篇】

世界的にはフロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠とされながら、日本国内では無名に近い存在のアルフレッド・アドラー。

「トラウマ」の存在を否定したうえで、「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と断言し、
対人関係を改善していくための具体的な方策を提示していくアドラー心理学は、現代の日本にこそ必要な思想だと思われます。

本書では平易かつドラマチックにアドラーの教えを伝えるため、
哲学者と青年の対話篇形式によってその思想を解き明かしていきます。

著者は日本におけるアドラー心理学の第一人者(日本アドラー心理学会顧問)で、アドラーの著作も多数翻訳している岸見一郎氏と、臨場感あふれるインタビュー原稿を得意とするライターの古賀史健氏。

対人関係に悩み、人生に悩むすべての人に贈る、「まったくあたらしい古典」です。” amazonより


言わずもがな、100万部を超える大ベストセラー。書店でも大々的に売場が設置されてたり、アドラーに関連する他の書籍も多く平積みされていました。もう読んだよという方も多いのではないでしょうか。

「実は…まだ読んでなくて…」という方の為に今回は間違いなく今年ナンバーワンの本書の、要点だけをさくっとご紹介します。

1,原因論から目的論へ
2,すべての悩みは対人関係の悩み
3,課題の分離



1,原因論から目的論へ

アドラーと同時代に活躍した心理学者、フロイト、ユング。彼らの主張は「原因論」というもので、”すべてのものごとには必ず原因がある”という考えでした。
しかしアドラーだけはこの考えに真っ向から対立します。

例えば、「過去にいじめられた経験がトラウマとなり、ひきこもりとなってしまった。」人がいるとします。
この例を目的論と原因論に分けて考えると、

原因論:「過去のいじめという原因によって、外出が出来なくなってしまった」

目的論:「外に出たくない、という目的で、不安という感情を作り、外出をしなくなった」


この二つはまるきり違った考え方です。アドラーはあくまで、自身の目的・感情が先行していて、今の状態という結果を生み出している、という主張です。

いわば、

外に出たい!と思えば出れるでしょ。

ということですね。く~
アドラーはトラウマを明確に否定します。


2,すべての悩みは対人関係の悩みである

これはつくづく納得がいきました。つきつめると結局はそうなんですよねー!

今あなたはなにか悩みがありますか?それはたとえば仕事?恋愛?将来?スポーツ?
考えてみてください。その悩みの周りには必ず「人」がいるはずです。

対人関係が悩みとなるわけは、他者に対する、優越感、劣等感、競争、世間体、良く思われたい、といった考えが軸にあるためです。しかし、そんなものは考えたってしょうがない。

お前の顔を気にしているのはお前だけだよ」

グサッ!たしかにそうかも…。

わたしたちはどうしても他者を、「敵」とみなしがちです。しかし、考え方を変えて、
「人々はわたしの仲間なのだ」と思うようにしましょう。

さすれば世界の見え方はいまとまったく違ったものになります。なむなむ。



3,課題の分離

例えば、あなたのお子さんが、ちっとも勉強をしてくれなくて困っている。
「ちゃんと勉強しなさい!あなたの将来のためなんだからね!」といくら言おうとも、子供は聞く耳を持たず遊びに夢中。

あなたは、子供にしっかりと勉強をさせて、しっかり教育していくのが親のつとめ=「課題」と思っているでしょう。

しかし、勉強するという課題はあくまで「子供の課題」であって、あなたの課題ではありません。

あなたが子供の課題に介入することによって、子供は反発をし、トラブルを引き起こします。
なので、勉強するという「子供の課題」には決して踏み込んではいけない。

しかし、ただ放っておくのではありません。

子供が課題に集中して取り組めるよう、あなたは最大限のサポートをしてあげましょう。健康に過ごせるようにバランスのいい食事を与えるだとか、静かなよい環境を整えるだとか、そいういったことが、「親の課題」です。

ご経験ありませんか?宿題をやろうとしてるところに母親が、「宿題早くやりなさいよー!」と言ってきたとたんにやる気がなくなってしまうこと。

あくまで、やるのは子供、親はサポートに徹する、これが親と子の対人関係をうまくいかせる秘訣です。

「馬を水辺に連れていくことは出来るが、水を呑ませることはできない」

ということ。



まとめ

アドラーの思想は極論だといわれる物も多く、賛否両論が飛び交っています。
またアドラー自身もある程度自負があるようで、アドラー心理学を身に着けるには、生きてきた年月の半数を要する、と言っているくらいです。40歳なら20年かかると。ひぇー

それでもこれだけ売れているのは、今の時代が、アドラーのような考えを求めているからなのかな。

SNSで希薄なつながりを持ち、それを維持するために、使わなくてもいい気を使い、見栄を張って、神経をすり減らしていく。そんな混沌とした世の中に一石を投じる、そんな状況がベストセラーの背景にあるんじゃないでしょうか。

ちなみに『嫌われる勇気』の続編、『幸せになる勇気』も発売されています。
こちらも爆ヒット中です。合わせてどうぞ。




よーい、どくしょっ!




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2017年01月23日

社会派ブロガーちきりんの本『ゆるく考えよう』

こんにちは、jikuasiです。

本日ご紹介する一冊はこちら!





「仕事やお金や人生設計に関して、もっと自由に発想し、もっと合理的に判断できれば、今という時間を楽しむことを、もっと優先する生き方ができるはず…そう考えてこの本を書きました」(「文庫化に寄せて」より)世の中が大きく変化していく中で、どう考え、どう生きていけばいいのか。「世の中」「お金」「働き方」についての具体的で実用的な考え方が満載。日本一影響力を持つブログ「Chikirinの日記」の著者によるベストセラーが遂に文庫化。"amazonより

社会派ブロガーを名乗る「ちきりん」ことちきりんさん。
今では10冊ほどの書籍を出されており、先日も最新作『自分の時間を取り戻そう』が発売されたばかり。

そんなちきりんさんの、第一冊目の著書を読んだので、ちょこっと紹介します!



この本の3行まとめ!

①みんな目標高すぎ!さっさと人生諦めよう
②やらないといけないことなんてない
③自分の悩みなんて地球のシミみたいなもの



ではいきまーす。


①みんな目標高すぎ!さっさと人生諦めよう


・みんな頑張り過ぎ

お仕事終わりにこのブログを読んでるあなた。
今日も一日お疲れ様でした。

頑張りましたか?

そうですか。すばらしい。
明日もその調子で、がんばってください。



とはちきりんは言いません。

どうも日本人は、
とりわけサラリーマンの方々は「頑張る」ということに美徳を感じがちです。

「明確な目標を持って~」とか、大好きですよね。
その目標が高ければ高いほど賞賛されるという。

でも、そんな高い目標に向かって毎日毎日って、疲れません?

ちきりんは、”手の届く範囲のことで人生を楽しめばいい”という考え方です。

そりゃあお金はあるに越したことはないけれど、
将来の、どれだけ手に入れれば満足するか分からない「お金」の為に、

毎日毎日、身を削りながら、家族と自分の時間を犠牲にして必至に頑張る。

それじゃあ元も子もない。

手元にある範囲でやりくりして上手に楽しんだっていいじゃないですか。



・あきらめが肝心


「あきらめが肝心」といったことをよく聞きますが、それは人生においても同じです。

それぞれ全員が全員、生まれながら平等にチャンスを与えられています。

が、そのチャンスは次第に遠ざかっていくものです。


例えば小学生くらいで、「この子は勉強が苦手だな」と思ったら、
早めにあきらめさせた方がよいのです。

その子の「得意」なことをはやくに見つけてあげて、その道に進むべきサポートをしてあげる。
逆に言えば、「苦手」なことはさっさとあきらめさせた方が良い、ということ。

なにもかもを手に入れることなんて不可能なので、

うまく人生の進むべき道を決める。
親はそのサポートをする。

そのようにしていくべきです。

とにかく一に勉強、二に勉強では、その子の伸びるべきところも伸びません。




②やらないといけないことなんてない

・結婚をしないといけない?

女性、男性限らず、「ある年齢までには結婚しないといけない」という強迫観念。
でも、結婚てホントにそんなに大事ですか?

結婚の制度自体に異を唱えます。

したけりゃすればいいし、しないという選択があったってなんら問題はありません。
だけども今は、ある年齢を超えても結婚していないということが、なんか蔑まれる風潮。
で、その人のその話題についてはタブーとされる。

なんかヘンですよね。

その他大勢が「右」というからわたしも右、というのは、なんだか奇妙というか、滑稽というか。

左を向いてるやつに、「あいつは変なやつだ。」
とするんではなく、「あいつ面白ぇな」ってなるくらいの世の中が出来ていいと思う。


③自分の悩みなんて地球のシミみたいなもの

・広い視野で見て己の小ささを知る


宇宙は広い
私達が暮らす日本には1億人以上の人が居て、これまでに2000年余りの歴史を刻んでいますが、地球上にはもったくさん、何倍もの歴史を何倍も多くのの人種が生きてきてて、地球には人間以外の他の生物もいて、
さらに地球ですら太陽系の一部にすぎなくて、宇宙がはじまったのは…云々と考えると気が遠くなりそうです。

そこまでいかずとも、今、生きているこの広い世界で様々な文化、価値観が存在しています。
日本での常識が他国では通用しないなんてざら。

HEY!youは何でそんなちっぽけなことで悩んでるんだい?
it's so crazy!
てなりますよ。

ちっぽけなもんですよ。虫ケラです。マジでどうでもいい。
地球規模で考えるとマジでシミ。


(大学の近くに「地球規模で考えろ」っていう名前のラーメン屋あったな。)


そんな風に考えてみれば、ちょっと楽になれたでしょ?




みたいな感じで、ちきりん流の独特の視点で、
ゆる~く生きるための考えが書かれています。

もちろんここに書いたのはほんの一部ですが。


まあ、言わずもがな書かれていることが全てではないです。
Amazonのレビューでも結構厳しい意見が多いですね。

でもひとつやふたつくらいは目から鱗な言葉を見つけられると思いますよ。
毎日張り詰め過ぎてつらい人には参考にはなるんではないでしょうか。


関連本も多数出されているので、ご一読を。


そんじゃーね…おっと間違えた。

よーい、どくしょっ!








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2017年01月21日

数字嫌い、苦手意識を克服!数学女子智香に教わ

こんにちは、jikuasi@jikuasi)です。

本日ご紹介する一冊はこちら!






こんな方にオススメ!


・文系で数字が苦手
・上司から「数字を意識しろ」と言われるが、どうしたらいいのか分からない
・数字を見るだけで蕁麻疹が出る



”何気なくこなしている毎日の仕事。それが本当に適切なのか、疑問に思ったことはありませんか。日常の仕事をちょっと「数字」を使って見直すと、効率的になったり、よりよい選択ができるようになったりします。

本書は、ビジネスパーソンが知っていたい数学的な見方・考え方を、ストーリーでやさしく解説する「数学女子・智香」の第2弾。舞台は、とあるアパレル会社。ファッション好きの超文系男子・木村が、ファッションに関心のない数学女子・智香と協力し、どこの会社にもある身近な数字を活かしながら、ライバル店に勝つための戦略を進めていきます。

作業を共同で行なうときの所要時間の求め方、粗利益が高くなる接客の方法、割引セールの損益デッドラインの考え方、ベストなPR方法の選び方など、今日からできる実践的な数字の使い方が満載です!”amazonより


この本の3行まとめ!

①ストーリー仕立てで読みやすい
②文系でも関係ない!かけ算とわり算が出来ればオッケー!
③必要なのは、90%の情熱と
10%の数字



ちなみにこの本のすごいところは、
「数学」という言葉が一つも出てこないところ。

学問ではなくて、あくまで日常の考え方に少し力を添えてくれるという趣旨で書かれています。

では、いきまーす


①ストーリー仕立てで読みやすい!


まずこれ!

数字が苦手な方は、おそらく数字の本なんてまず手に取らないでしょ。

かくいうわたしもゴリゴリの文系。
文学部哲学科出身ですからね。

なに?哲学って。


でもそのわたしが、2日分の通勤時間で読み終えられました!


舞台はアパレル会社。表参道の店舗の売上をV字回復させる戦略を
表紙のかわいい(?)女の子の智香が、スパルタ気味に社員に指導していきます。

このアパレル店っていう背景がいいですよね。

誰にでも分かりやすいし、お客様の心情を考えるシーンでも、
自分がお客様側の立場で「あるある!」と思えることがあったので、非常にイメージしやすいです。

ストーリー的にもラストでいいシーンがあるので面白い。


中盤で多少分からないところはありましたが、そのまま進めても全然大丈夫でした!



②文系でも関係ない!かけ算とわり算が出来ればオッケー!

これ。

やっぱりどうしても、「数字」と聞くと、難しい思い出が出てきますよね。


やれ因数分解だの、サインコサインタンジェントだの、y=axだの

「もう~こんなの社会に出てからいつ使うのよ~!!」

というトラウマが形成されていったことでしょう。


でもね、そこまでは必要ないんです。

たし算、ひき算、かけ算、わり算

この四則演算が出来れば、ビジネスでは全く問題なし!

あとはこの使い方さえ分かればいいんです。
で、その使い方を「智子」がレクチャーしてくれるんです!あざす。


その四則演算について、普段何気なくやってますけど、
実はこういうことなんです。


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この、割り算の考え方がとても重要。

何気なく普段やってましたが、確かに言われてみると、

「ああ、そういうことだな」と合点がいきました。


ビジネスを考えるときに、一番よく言われるのが、「効率」

「業務効率を上げろー」

って耳にゆでだこが出来るくらい言われますよね。


でも、「効率」って一体何なんでしょう?


ずばり効率とは、目標とする量÷それに割く資源

です。

たとえば、お店で言うと


目標とする量 … 売上高
それに割く資源… スタッフ人数

こう考えると

売上高÷スタッフ人数=スタッフ一人当たりの売上高

が出せます。


「いやいや、そんなん常識やんw」

と思った方も多いかもしれません。

でも、あなたのお店や会社は、こういった数字をひとつずつ全部ちゃんと把握していますか?


話はさらにここから、

・一人当たりの作業にかかる時間を出す、仕事算。
・粗利額が大きくなる接客方法
・損益を正しく捉えた割引の仕方


など。


業務の効率化 というものは、数字を抜きにしては考えられないのです。

そのための知識は「わり算」をはじめとする四則演算だけです。



③必要なのは、90%の情熱と10%の数字


ここまで終始、数字にひたすらこだわって話をしてきた智香ですが、
他のメンバーと共に店舗のV字回復を達成させていくなかで、自身に足りないものを見つけました。


それは、商品やお客様を愛するという、「情熱」です。

数字ばかりが得意でも、現場とかけ離れた頭でっかちな思考になってしまうし、

数字を全くなしに、現場重視でやっていくだけでも、売上アップにはつながらない。


それに気付いた智香の言葉を引用。

”90%の情熱と10%の四則演算。「数字に強いビジネスパーソン」とはこういうバランスで仕事が出来る人のことであり、決して理系出身者や数字が得意だっただけの人のことではありません。だから、私たちもこのバランスを間違えてはいけないということです。”本文より


こう言ってにっこり微笑んだ智香は、ある意外な提案をします。。。



こんな感じです。

これだけインターネットが発達している世の中です。
最近では文系か理系かなんていうものがナンセンスになってくる時代です。

これまで数字にあまり目を向けてこなかった方も、この機会に一度勉強してみましょう。

わたしもこれを読んでからは、社内の売上や目標などの数字に対する意識ががらっと変わりました

先輩からも、「jikuasi、やるやん!」と褒められたり。



これまで数字ばかりを追い求めていた智香が最後に自らの殻を破り、一歩前に進みました。

あなたも、数字という武器に慣れ親しんで、智子と同じように、一歩前に進んでみましょう。


よーい、どくしょっ!




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2017年01月19日

世界でいちばん貧しい大統領だった、ホセ・ムヒ

みなさん、こんにちは!jikuasiです。
今回ご紹介する本はこちら!





この本を読んで欲しい人

・自分が何の為に生きているのか分からない
・未来に希望が持てない

jikuasiオススメ度
☆☆☆☆☆星5つ



”ウルグアイの第40代大統領を務めた、ホセ・ムヒカ氏をご存知でしょうか。
ムヒカ氏は、その質素な暮らしぶりから「世界で一番貧しい大統領」と言われていますが、国民には「エル・ペペ」の愛称で人気を博しています。
本書では、ムヒカ氏がUNSUR(南米諸国連合)の会長へ就任した際のスピーチのほか、2016年4月に初来日した際に東京外国語大学で行なった講演全文を収録。

本当の豊かさは何なのか、大切にしなくてはいけないものは何なのか、私たちが失いかけている大事なことを思い出させてくれる素晴らしい演説、ムヒカ氏が我々日本人に贈ったメッセージを読み取ってください。”amazonより引用


2016年4月に初来日し、東京外国語大学で講演したムヒカ氏。
そちらの講演の全文を載せた本です。

といっても29ページほどなのでとてもコンパクト。
しかし、たった29ページとは思えないほどの重みと厚みがあります。

その中での名言をいくつかご紹介します!


この本の3行まとめ!

①貧乏とは、無限の欲があって、しかもいくらものがあっても満足しないこと
②貧困とは、この人生で時間や愛情を「共有」できないこと
③人生で最も重要なことは「勝利すること」ではなく、「歩き続ける」こと



では、いきまーす。

①貧乏とは、無限の欲があって、しかもいくらものがあっても満足しないこと

手に入れても手に入れても、満足しない美味しいものを食べも食べても、お腹いっぱいにならない。

つらいですねー。
つまり満たされないことが、なにもりも貧しいことだと。

例えば、100円のアイスを食べて「幸せ〜っ!!」てなりますよね笑

そういうのをわたしたちは「ささやかな幸せ」とかって呼んだりしますが、
ムヒカさんに言わせれば、それは立派な幸せなんだと。


すごくお金持ちだけど、ずっと一人暮らしで孤独な人と、

お金は無いけど、愛するパートナーと子供に囲まれて幸せな毎日を暮らす人。


あなたはどちらになりたいですか?

貧乏っていうのは、財布の中身の話ではなく、心の話なんです。富の大小ではないんですね。


②貧困とは、この人生で時間や愛情を「共有」できないこと


古代ギリシャの哲学者、アリストテレスがこう残しています。

「人間は政治的な生き物である」

つまり、人はひとりでは生きられないのです。

「俺はひとりで生きて行くんだいっ!」

みたいなことを言う人はいますが、でも、あなたが今着ている服は、人が作ったものです。

朝食べたパンも、コーヒーだって、誰かが作って、誰かが売ったものを、誰かが作ったお金という対価を払って手に入れたんでしょ。
病気になったら病院に行ってお医者さんに診てもらうでしょ。

人は、ひとりでは生きていけません。
誰かと共に生きていきます。

そしてその誰かと、幸せや、喜び、悲しみを共に感じる、つまり「共有」することにより、その幸せは増えていくのです。


③人生で最も重要なことは「勝利すること」ではなく、「歩き続ける」こと

人生においては、「勝利」なんてものはありません。

「人生という山を登っていけば、「勝利」の2文字が書かれたゴールラインがあって、そこを目指して頑張って上るぞー!」

みたいなことを息巻いても無駄です。人生にゴールも勝利もありません。

なぜならば、常に何か不足するものがあるから。

あなたが死ぬほど野球を頑張っても、イチローを超えなければ、完全に野球で「勝利した」ことにはならないでしょう。

仮にイチローを超えたとしても、
スティーヴィーワンダーよりは歌が下手ですよね。笑

てことは完全な勝利ではない。


そう、勝利なんてものはないのです。
では、どうすればいいのか。

答えは、歩き続けること。

言い換えると、転んでも転んでも、再び立ち上がって、挑戦し続けること、です。


そしてそれには、確かな意思を持って行動することです。
自分自身が確かな意思を持って生き、転んでも立ち上がる。


その繰り返しが、唯一、勝利というものに近づくことなんです。



てな具合に、ありがたぁ~いお言葉がたくさん述べられています。

この講演を生で聞いた東京外国語大学の学生は、何を感じ、何を考えたのでしょうか。


世界は今荒れています。

テロリズムの脅威。
格差、貧困。
差別。
疫病。


わたしたちに出来ることは小さいかもしれないけれど、
ほんの少しでもこういった問題に、目を背けず考える。

そのひとつが、この世界に生まれたわたしたち全員が、
幸せになる為の一歩になるんじゃないでしょうか。


ムヒカさんの言葉がその手助けになってくれると、信じてやみません。


ぜひ、手に取ってみてください。


よーい、どくしょっ!





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2016年12月23日

電通コピーライター著『言葉にできるは武器にな

こんにちは、jikuasiです。
本日ご紹介する一冊はこちら!




”◆人を動かすために「心地いい言葉」はいらない!
自分の思いをどうやって「言葉」にして「伝える」か?
人の心を動かす「表現」には秘密があるのか?
「うまく自分の言葉で話せない」「人の心に刺さる表現力を身につけたい」――志や思い、自分のなかにあるビジョンを言語化するために何をすればよいのか?
そんな悩みを抱えている全ての人に、いま注目のコピーライターが独自の手法をわかりやすく開示する、人の心を動かす言葉の法則。
人は、その言葉の中に自分の思いを発見したときに心を動かされるのであり、技巧を凝らした表現などいらないのだ! 自身が手がけた広告コピー、古今東西の有名事例を、「メッセージとしての明確性」「そこにいかに自分を投影するか」「伝えたい想いをいかに生み出すか」という視点から分解、「意志を言葉に込める技術」を解説する。”amzaonより

今なにかと話題の電通の売れっ子コピーライター、梅田悟司さんの著書です。
代表的なコピーに、
『世界は誰かの仕事で出来ている』ジョージア
『バイトするならタウンワーク』タウンワーク

などなど。みなさんが日ごろよく聞くこのコピー、梅田さんが作っとったんですねー。すげー。

で、今回のこの本。
自分の頭の中に考えはあるんだけど、どうもうまく言葉に出来ない、整理がつかない。
そんなときに、どのように考えれば自分の思いをうまく伝えることが出来るのかを、教えてくれる一冊です。

どちらかというと、「喋る」よりも「書く」シーン向けに書かれています。
なので、ライターさん、ブロガーさんなどといった職業の方は必見です。


・外に向かう言葉と内なる言葉

著者は、わたしたちが使っている「言葉」を、二つに分けて考えます。
外に向かう言葉内なる言葉です。

わたしたちは何かを伝えるときに、「どのようにうまく伝えようか、どんな言い回しが相手に響くか」といったことを考えます。それは、外に向かう言葉について考えているということ。

しかし、その前に、自分の内面にある、想い、考えといった、思考。つまり内なる言葉に目を向けることが先なんです。

自分の想いや考えをしっかり自分自身が整理をして理解をしていなければ、人には伝わりません。
こう聞くと「そんなの当たり前じゃん」と思ってしまいがちです。
でも、それが本当に出来ている人は少ないんじゃないかなと思います。

本を読んだり、映画を観たり、人の話を聞いたり、日常の様々なシーンで「感想」や「印象」「思い」が現れると思います。それらひとつひとつの「内なる言葉」にしっかりと対峙して、なぜ自分がそのように感じたのか、スマホから目を離して自分の頭のなかで考えてみましょう。

このようにも言い換えられています。

外に向かう言葉 =言葉
内なる言葉   =意見


言葉をうまく伝えるよりも、意見を育てる方が先である。

どんなに素晴らしい言葉を使っても、それは自分の内面から本当に出てきたものでなければ、薄っぺらい空回りした言葉に過ぎません。
言葉は、自分の内面からのみ出てくるのです。

・T字型思考法

で、その自分の内面、考えを深めるための方法として挙げられていたのが、T字型思考法

自分の内なる言葉に対して、

「なぜ?」 で考えを深める
「それで?」 で考えを先に進める
「本当に?」 で考えを元に戻し、別のアプローチも考える


これによって、自分の中の考え、意見を育てて、
思考の解像度を上げる作業をすることで、意見が育っていきます。

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著者はこれらのことを、頭のなかでやるのではなく、紙に書いて行うことを強く薦めています。
一度頭に現れた考えは、ふといつの間にか消えてしまい思い出せなくなることがよくあるので、考えに形を与えておくことで把握しやすくなります。

また客観的に見渡すことが出来るので、思考の出発点から、最終的なゴールに辿り着くまでのプロセスが明確になります。

このように、徹底的に自分の内なる言葉と向き合った結果、著者は多くの人の心に残るコピーを生み出してきたんですね~。

~考察~

この本を読んで、「言葉」にじっくりと向き合う時間が少ないなーと感じました。
池田晶子さんが『41歳からの哲学』でもこう言ってました。

テレビは人間を馬鹿にする。-次々に変わってゆく映像は、人に考える暇を与えない。人は、考えるためには、一度は必ず映像を離れる必要がある。一方的に映像を受け取る習慣は、考えるという人間を人間たらしめている根幹の部分を、気付かず磨滅させるのである。


参考記事:『41歳からの哲学』池田晶子

ただただ無意識的に日常をこなしているだけでは、言葉というものに向き合う機会はないでしょう。
能動的に言葉と向き合う。つまり「内なる言葉」と対話していかないと、自分の思考も深まりませんし、「賢くなる」ことはできないのです。

ところでこの言葉や言語といったものって、人間だけのものと思ってませんか?

「いやいや、動物は喋んないんだから、言葉なんてあるわけないじゃん」

と思う人もいるでしょう。でも、動物にも、しっかりと、我々人間が認識出来ないレベルの、コミュニケーション、つまり言語が存在しています。

たとえば、繁殖期などにオスがメスに対して取る求愛行動。なんかニオイを出すやつとか、しっぽの色を赤にする~とか、高い鳴き声を出す~とか、様々あるようですが、それもオスからメスへのコミュニケーションという意味で、一種の言語です。

言語はあるんですが、おそらく人間ほどの高度な思考はないでしょう。

フランスの哲学者、パスカルの残した名言「人間は考える葦(あし)である」
でもあるように、思考は人間だけに許された営み。
その思考を行うために使う道具が言語、つまり言葉なんですよ。

若者の言葉の乱れなんてのがよく話題に上がります。
これには、2種類あると思うんです。

・新しい言葉
・略語、多くの意味を持つ言葉

新しい言葉はいい。時代とともに日々めまぐるしく「新しいもの」が生み出されているわけで、そういったものに敏感なのはやはり若者だから。

問題は二つ目の方。

みなさん「ヤバい」って言いますよね。
でも、あなたより少し下の世代では、より広い意味で使われます。

遅刻しそうなとき→ヤバい
泣きそうなとき →ヤバい
楽しいとき   →ヤバい
美味しいものを食べた時→ヤバい
スポーツであっと驚くスーパープレーを見たとき→ヤバい
おばあちゃんにひょいっとお小遣いで1万円もらったとき→ヤバい


もうバカじゃないですか。笑

たぶんこれらを使っている人たちは、この言葉が色んな状況で使うことが出来て、便利だと思っているんでしょうけど、「便利」は人を鈍化させます。

本当に言葉を知らない大人になっちゃいますよ。
それこそ、『1984年』に出てくるニュースピークみたいな、言語をどんどん減らしていって、最終的に「記号」のようなものしか残らない世界に、自分たちがすることになるんじゃないかと不安です。

関連記事:『1984年』ジョージ・オーウェル

語彙力って話をしてたら一瞬で分かりますからね。
そのままが教養に結びきます。

ヤバいヤバいとつい日頃から言ってしまってるそこのアナタ、
そのままだと、将来、なんかこう、ヤバいですよ!!汗


結局は何が言いたいのかというと、
言葉は大事よ、ということ。

せっかく日本語っていう、日本語にしかない、雅や、思いやり、わび・さびといった独特の表現がある言語圏に生まれたのだから、それを使えないのはもったいないです。
勉強しましょう。考えましょう。

そのためには、

本を読もうよ!ってこと!

よーい、どくしょっ!!!(無理矢理ww

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2016年12月20日

『自分を操る超集中力』DaiGo

2016.12.20 リライト 【初稿 2016.10.17】
こんにちは。jikuasiです。
今日の一冊はこちら。




<<たちまち25万部突破!>>
2016年年間ランキング入り、続々!


「気が散ってしまい、いつも集中が続かない」
「仕事や勉強で毎日疲れている」
「本番や締切りが近づいて、せっぱ詰まっている」。そう思う方、必読です。

本書で、あなたの集中力を劇的にアップさせる、食事、睡眠、場所、運動、時間…など、
私が日々実行している即効性の高い18のメンタリズムをご紹介します。

実際に、私もこの「集中メソッド」で、次のようなたくさんの仕事や勉強をムリなくこなせています。

“TV出演、企業研修、経営者への戦略的なアドバイス、ニコニコ動画を週4回放送、毎日20冊の読書、
ほぼ毎日のフィットネスジム通い、まとまった休暇での海外旅行。"

尚、この本では、その場で試すことができる「知識」はもちろん、すぐに効果が表れる「ワーク」も掲載しています。

本書を読むことで、たとえ疲れたままでも高い集中力を保つことができ、仕事や勉強が短時間で片づけられるようになります。”amazonより


メンタリスト、DaiGoさんの本です。一時期すごくテレビに出てらっしゃいましたが、本もたくさん書いておられます。
メンタル、心理学系のものが多い中、今回読んだのは集中力に関する本です。

・ウィルパワーとは

集中力=ウィルパワーと呼ばれている。その総量は決まっていて、さらにその出所は一つしかない。
ウィルパワーはMAXで100とすると、日常のあらゆる「判断」をすることによって90、80と目減りしいくようです。

さらには、仕事で疲れてウィルパワーが減っても、アフター5の趣味にはフルパワーで力を注げる、というわけでもなく、仕事で残り40に減ったら、その日はもう40しか残っていませんよ、ということです。

で、大事なのがウィルパワーを浪費せずに節約すること。ウィルパワーは、判断をすることによって減っていくので、その判断を無くすことが大事です。その為に提案するのが、「習慣化」です。

例えば、ショッピングに行って、これにしようかあれにしようか、こっちはサイズが、こっちはデザインが微妙で…というように悩んでしまい、結局買えなくてとても疲れてしまった、という経験は皆さんあるかと思います。

でも、「今日はお風呂に入ろうかどうしようか、うーん…」と悩むことはないですよね。なぜならば「毎日お風呂に必ず入る」と、決めてしまっているから。これが習慣です。
習慣をこなすこと自体には、疲れは感じないので、日々のあらゆることを「習慣化」してしまえばよいのです。

米アップル社のスティーブ・ジョブズ氏や、facebook社のザッカーバーグ氏は、私服を制服のように毎日同じものを着るようにしたことで、服選びに費やす時間、ウィルパワーを節約して、別の考えるべきことにあてていたというのは有名な話。

お金もウィルパワーも浪費は良くないということですね。。


そのほかにも、集中力を保つ為の技術がたくさん紹介されています。

・環境を整える  …スマホは見えないところに。机に鏡を置く。インプットは静かな場所で、アウトプットは少し音のある場所で。

・焦らし効果   …「休憩するまできりのいいところまでやってしまおう」ではなく、その少し手前、「もう少しやってしまいたかった」というところで休憩してしまう。→スムーズに作業が再開できる。

・疲れは主に目の筋肉を動かさないことで起きる。目を動かし、温めて目の筋肉をほぐす良い。


などなど、すぐにでも始められる簡単なことが結構あるので、私も日々実践しています。
ナッツを食べるとかね。

終盤の方の、○○分に時間を区切って集中力を持続させる云々の話のところは、カタカナが多くてちょっと分かりづらかったです汗

あと、本を毎日20冊読むと書いてありますが、それに関する記述が無かったのが残念。。

オフィス業務に勤しむビジネスパーソンはもちろん、日夜勉強に頑張る学生さんなど、
一読してみてはいかかでしょうか。



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2016年12月16日

【ホリエモン】『99%の会社はいらない』

2016.12.15 リライト 【初稿 2016.10.23】
こんにちは、jikuasiです。
今日の一冊はこちら。



出ましたご存知ホリエモンこと、ホリエモンです。また強烈なタイトルですね。
「いやいやいやそれは言いすぎやろ…」と思いツッコミながらもつい手を伸ばしてまいました。

少し極論過ぎるところはありますが、わたしはこれを読んで人生変わりました!!

構成はこんな感じです。

1章 日本の会社はおかしいと思わないか
2章 仕事のない時代がやってくる
3章 だから「遊び」を仕事にすればいい
4章 会社ではない新しい組織のカタチ
5章 会社に属しているあなたへ



日本企業の古い体質

前半では現在の日本の会社のオカシイところを述べていきます。
この指摘がまた、会社に属している人間からすれば、全く疑う余地のないような当たり前なことばかりなんですよ。

たとえば、「ハンコ」というものにとても価値を置いているが、堀江さんから言わせれば、ハンコに価値を置く意味が分からない。不便すぎる。

またわずらわしい名詞の交換だとか、手書きの領収書であるとか。
これまでの慣習から、ただただ無条件に「あたりまえ」と思ってされてきたことは、ほとんどのものが非合理的で、非効率的なものばかりです。

現代の技術を用いればもっと便利に出来る方法があるのに、変えようとしない。既存のやり方じゃないと混乱する~とか、伝統が~とかって言い訳しちゃう。
そういった「古い腐った体質」が残っているから日本企業は進歩していかないのだ、と述べています。

そう言われて初めて、ハッと気付きました。
ハンコを押すことの理由なんて考えたこともありませんでした。「押すものだ」と思っていますから。
そういったものたちはぜ~んぶ「ムダムダムダ~!!!」というわけであります。

これから先は仕事がどんどん減っていく



で、情報や技術が進歩した今は、これまでの仕事がどんどん効率化していって、人間のやる仕事がどんどん減っていきます。いろんなところで言われていますが、人がやる仕事のほとんどはロボットに取ってかわられ、AIや人工知能の発達でそれらは加速されていきます。これはもう間違いない。

家庭の中の仕事すらそうですもんね。洗濯とか、お米炊きとか、洗い物とか、今は全部ロボットがやってくれるでしょ。
たまに「ウチにはテレビがない」という人はいますが、「洗濯機がない」という方はいないと思います。
(コインランドリー派ですか?ほう。ではそこで実際に洗うのはだれですか?)

だから、遊びを仕事にすればいい



堀江さんは、仕事がなくなるのではなく、仕事から解放される」と言っています。
今現に私たちが日々取り組んでお金をもらっている仕事が、ロボット化されていったら不安ですよね。
「え、仕事なくなっちゃった。何すればいいの?」ってなりますよね。でも彼は、

「そうなったらもっと好きなことをして仕事をすればいいだけのことである」

ですって。
えー!そんな簡単に言われても。ホリエモンじゃあるまいし一般人には無理だろ…

となるのが普通なんですが、案外そうでもないみたいです。

ネットを使った仕事、ブロガーや、まとめサイトの運営、YouTuberなどはその分かりやすい例です。
ネットを使えば、場所や時間に縛られることもなく、しかも世界中の人を相手にビジネスが出来るので、これまでのように時間や場所といった縛りから離れて、はるかに自由に仕事か出来ます。

また、ネットに限らずとも、今ドローンに夢中になっている人なんかは、操縦が上手なはずです。数年後にドローンが今よりもっと普及したときにはその操縦の技術を教えて仕事にすることだって可能です。

堀江さん自身も、好きでハマっていた「人狼ゲーム」を舞台化したものを福岡で主催して、収益を得たそうです。

結局彼が一貫して主張しているのは、「どんなものでも仕事になる。それなら自分の好きなことをやれ」ということに尽きます。

「仕事は遊びの延長線上にある、最大の娯楽だ。」
そう考えられるようになれば可能性は無限です。

だから、行動しよう!

ただしかし、そうは言ってもなかなかアクションを起こせないのが人間というもの。。
その原因のひとつには、「行動しない方がベターだと判断しているから」というのがあるようです。
これは確かに納得!

でも、それでもやっぱり、動き出さないとだめなんです。

本書の最後はこう締めくくられています。

行動するのは実は簡単である。バカになればいいのだ。
僕はバカが悪いことだとは思わない。どんどんバカになって突拍子もない行動を起こす人が増えれば増えるほど、社会全体のイノベーションは活発化する。

この本を出した目的はそこである。すぐに行動することを求む。


この最期の言葉で、ハッと胸をつかまれたような感覚に陥りました。
「行動しなきゃ。でもどうしよう、何からしよう、でも何かしなきゃ!」


そこから、本文中に頻繁に出てきていたイケダハヤトさんやはあちゅうさんのブログを読むようになり、多くの刺激を受けて、そして今こうしてブログを書くに至っています。
おそらくこの本を手にとってなかったら、少なくとも今この瞬間、ブログを書いている自分は全く想像できませんでした。

これまでの自分からしたら、ものすごい進歩だと思います。

今後の将来はどうなっていくのか分かりませんが、とにかくはアイデアや考えが浮かんだら行動に移す。そうしたら行動しないと絶対に分からない何かが見えてくるはず。そしたらまた考えて、また行動にうつす、その繰り返し。
そんな、一見当たり前のことを当たり前のように出来るようになるというのが、どれほど大切かを考えさせてくれる一冊でした。

よーい、どくしょっ!

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2016年11月30日

”書く”バイブル『新しい文章力の教室』唐木元

こんにちは、jikuasiです!
本日ご紹介するのはこちら!



”文章を「書きながら」考えていませんか?

文章が書けないのはなぜでしょうか?うまい人はどうやって書いているのでしょうか?

ニュースメディアで新人教育を担当する著者が、書ける人が自然にやっている基本を誰にでも学べる方法として伝授する初めての書籍。
企画書、報告書、レポート、ブログ、SNSなど
あらゆる文章に有効です。”
amazonより

あの総合ニュースサイト「ナタリー」の初代編集長、唐木元さんの著書です。月に3000本以上の記事を配信するナタリーで、「唐木ゼミ」と呼ばれる研修で指導されてきたノウハウをぎゅぎゅぎゅっと詰め込んだ一冊。

これ、最近色んな方が紹介してるので話題の新刊かと思いきや、実は2015年に発売だったんですね。驚きです。
ブロガーのみなさんはおおかたこれ読んでるんじゃないかな、というぐらい良書です。未読のブロガーさんはぜひ読むべきですよ!

今でこそ毎日「書く」という習慣が出来たこのわたしも、ブログを始める前は書くことがめっぽう苦手なほうでして。facebookに100文字程度の思い出をつぶやくだけでも、うーん…と頭を悩ませていました。
以下、内容さらっと紹介します。

書きたいことを、分かりやすく伝える方法

さて、この本ですがブログでもSNSでも論文でも、「書きたいことを分かりやすく伝える」ということが主題に置かれています。なので「書く題材」がありきの話です。
「書きたいことが見つからないよう~!」という段階の話は、次に出てくるプラモデルの話でちょこっと触れるくらいです。

いわば、”シナリオは決まっていて、より良い演出をするにはどうするか”を教えてくれるという感じです。

文章とはラーメンである

ファッ!?となられた方、安心してください。例えです。
著者は、「良い文章とは、完読される文章である」と定義づけています。つまり、最後まで読んでもらえければ悪い文章である、ということ。それを、ダメな文章は食べきれないラーメンと同じ、と表現しています。

具体的には、「量が多い」「伸びてる」「麺ののどごしが悪い」etc…
文章に置き換えると、「文章が長過ぎる」「タイムリーな話題じゃない」「リズムが悪くてつっかかる」etc…

なるほど、おもしろい。完食されるラーメンを作ればいいのかっ!よぉし、今日からハチマキ巻いて修行だッ!!

プラモデルを用意する
これも例えですよ。
開封前のプラモデルを渡されて、「さあ、ガンダムを作ってください」と言われたら、ふふん♪と鼻唄でも口ずさみながら、せっせとパーツを切り離して、説明書を見ながら組み立てていけますよね。

でも、プラモデルも何も用意されていない状態で、「さあ、ガンダムを作ってください」と言われたら、どうでしょう。
「ええっ!!?なな、なにから!?どうやって作ればいいのん?」と困惑するはずです。

プラモデルを完成させることが出来るのは、箱にイメージの絵があり、パーツがあり、説明書があらかじめあるからです。
文章を書くときも同じで、それらを先に用意してしまえばよいのです。全体の主眼(箱絵)、それぞれの要素(パーツ)、それをどのような順番で組み立てるか(説明書)、を先に考えてしまいましょう。すると、あとはプラモデルを組み立てるだけになるので、ぐっと簡単になります。

といった具合に比喩を交えながら楽しく、分かりやすく著者のメソッドを教えてくれます。

他にも、
・文末のバリエーションに気を配る
・漢字とひらがなのバランスを整える
・主語の「が」と「は」の使い分け
・指示語は最小限に
・並列の「たり」は省略しない

・主語と述語を意識しながら構造に還元して読む
・伝聞表現は腰を弱くする


などなど、かなり細かく具体的な点まで斬り込んで頂いています。もうホントに国語の教科書のような出来栄えで、ただただ勉強になります。

わたしが普段気になってた誤表現もツッコんでくれているのですごく気持ちいいです。

◎「休みの日は、買い物に行ったり、本を読んで過ごしてます。」
↑「行ったり」と来たら次は「本を読んだり」だろうがよおおおおぉ。

◎「ちょっとライブに行って来るね」
↑そこは行ってくるだろうがぼけぇぇぬおおおお。。

という思いをたまーにしてました。こういうのを見つけるたんびに、ちょっと心がモヤっとするんです。
唐木先生、あらざーっす。

まとめ

こんだけ便利な世の中になってくると、便利になった反面、人間の能力は退化してきていると感じるんです。例えば、「恋人の携帯の番号を覚える能力」。 言えます?災害時に自分の携帯が使えないとき、電話出来ます?

例えば、「紙にペンで漢字を書く能力」。書かないですもんねー。わたしも衰弱しきってます。
年賀状も昔ほど書かないですもんねー。今はあけおメールですか。
(あけおメールも今は減って、それもSNSで済ます人が増えてるんですって!)

文章を書く能力も、例外ではないですよね。昔の伝達手段は手紙で、季節の句なんかを入れながら長文を書いていたのが、今は無機質な電子メールでちょろっと書くだけで伝わっちゃうんですもの。そりゃ退化しますよね。

わたしは、「便利になる=やっていたことをやらなくてよくなる」と考えてます。
別に便利になってることを否定したいわけじゃありません。
便利になった分、やらなくてよくなった能力は退化していくんだよ、ということを忘れないことが大切だ、と思うのです。

だからたまには意識的に、トレーニングしませんか?

結婚式でスピーチを頼まれるときとか、母親に感謝の手紙を書くときとかに、恥をかかないように、いまのうちから。ね。

よーい、どくしょっ!



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2016年11月23日

『ちょっと今から仕事やめてくる』そのくら

こんにちは、jikuasiです。

本日ご紹介する一冊はこちら!





この優しい物語をすべての働く人たちに

ブラック企業にこき使われて心身共に衰弱した隆は、無意識に線路に飛び込もうとしたところを「ヤマモト」と名乗る男に助けられた。
同級生を自称する彼に心を開き、何かと助けてもらう隆だが、本物の同級生は海外滞在中ということがわかる。
なぜ赤の他人をここまで気にかけてくれるのか? 気になった隆は、彼の名前で個人情報をネット検索するが、出てきたのは、三年前に激務で鬱になり自殺した男のニュースだった――
働く人ならみんな共感! スカっとできて最後は泣ける"すべての働く人たちに贈る、人生応援ストーリー"
amazonより


第21回メディアワークス大賞受賞作品。50万部突破
さらには2017年夏に福士蒼汰主演で映画化も決定しています。

わたしがこれを読んだのは社会人1年目か2年目くらいで、主人公青山と似たような境遇のときでした。
タイトルの力に惹かれて即買いしたのを覚えています。

月:死にたい
火:何も考えたくない
水:一番しんどい
木:少し楽
金:少し嬉しい
土:一番幸せ
日:明日から憂鬱

こんな思いでひたすら一週間ループしている主人公、青山のもとに、謎の同級生ヤマモトが救いの手を差し伸べたことをきっかけに青山が成長していくストーリー…と書くのは簡単ですが。もちろん様々な苦悩が待ち受けています。

部長「いいか、数字を取れない奴は、ゴミだ!会社に損害を与えるヤツなんて、生きてる価値もねえ!まさかそんなゴミ以下の奴、この部署にはいないと思うけどなあ」

はい、アウト~。
こんなもん一発でアウトでしょ。録音とかしていてやりゃいいのに。
パワハラを超えて名誉毀損ですよ。さらにタチが悪いのが、

部長「そんなに手柄が惜しいか。世話になった先輩に後足で砂かけてまで数字が欲しいのか!このカスが!」

え~。
数字が取れないとゴミ。数字を追い求めるとカス。どうせいと…。

あぁ矛盾。

生きる気力を失いかけている青山に対して、ヤマモトはいつもの笑顔とハイテンションで、「転職のすすめ」をします。

仕事をやめるのはそんなに難しいことじゃない、と話すヤマモト。

「青山にとって、会社辞めることと、死ぬことはどっちのほうが簡単なわけ?」
心臓がドキリと高鳴った。


とありますが、改めて再読したわたしもドキッとしました。

極限まで追い詰められると、会社を辞めるという選択肢も見えなくなってきてしまう。
生きていれば色々と対処する方法があります。死んだら何も出来ない。

しかし、はたしてそれは追い詰められているのか、それとも自分で追い詰めてしまっているのか。
わたしは少なからず、後者も入っていると思います。

どうしても日本人は、真面目で、責任感が強く、「やり遂げなければならない」とか、「自分が多少辛くても迷惑をかけてはいけない」といった心理が強く働いてしまいます。わたしもそうですが、。

それは素晴らしいことです。日本人特有の、世界に誇れる大和魂だと思います。
でも、自分を犠牲にしてはいけません。

誰かに助けを求めてください。そして、逃げてください。
多少迷惑をかけたって、なぁに、死にゃあしません。

でも、自分で死んじゃったら、終わりです。むしろ、あなたを大切に想う周りの方の苦悩の人生が始まります。
みなさん、逃げましょう。
逃げちゃダメだ、なんてことはないのです。

素性のつかめない怪しい大阪弁の男、ヤマモト。彼の言葉と歯磨き粉のCMのような笑顔には、追い詰められた人間に伸しかかる、ピンと張り詰めた糸を「ふっ」とゆるめてくれる。

「大丈夫だよ」

この作品が、今の状況に悩み苦しむ人にとって、ほんの少しでも心が楽になる薬となるよう、願ってやみません。





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